賢い人でも世界のことをチンパンジーより知らない
前々からリビングに置いていたファクトフルネスをやっと読み終えた。
ビルゲイツが自費購入し大学の卒業生全員に配ったという伝説の本である。
さて、まずはみなさんはこの質問に答えられるだろうか?
僕は日本が(衰退しつつあるとはいえ)教育先進国であり、自分が世界のことを知っているとバッチリ信じていた。信じきっていた。
しかし結論から言うと世界について知っていると思ったのは大きな勘違いであったのである。
ちなみに質問1の答えは③ 質問②の答えも③である。
これを知った時驚いた。
本によるとチンパンジーでも(ランダムであるから)3分の1で答えられるはずなのに、我々先進国に住んでいる知識人(笑)は約15%しか正解できなかったと書いてある。
でも我々は教育を受けている知識人(笑)であるはずなのに何故チンパンジーより低い正解率なのか?
ズバリ、世界は確実に良い方向に向かっているにも関わらず、僕たちはそれを正しく認識できていないのだ。
それはドキュメンタリーで貧困にあえぐ人々ばかり見ているからか、世界のニュースで悲しい戦争ばかりを見ているからか。先進国は特別である!というおごりがそうさせたのかはわからない。
この本はそんな世界を正しく見えないようにしている「ピントのずれ」を直してくれる教養書だった。
学んだのは大まかに分けて大きく以下の5点。
1. 世界は私たちが考えているより良い状態にある
2. 私たちには、世界を「われわれ」と「彼ら」という2つの陣営に分割する傾向がある
3. 常にあらゆることを心配し、事実に基づいた世界観を持つことができずにいると、私たちにとっての最大の脅威に集中できなくなる可能性がある
4. 私たちは大抵のことについて、悪化しているときに変化に気づきやすい
5. 私たちは「恐怖による支配」というレンズを通してメディアを見ている
長いしちょっと高めだし、根気がかかる本だけど興味が湧いたらぜひ読んで見て欲しい。特に真因の探り方やデータの分析の仕方についてはまぁまぁ仕事にも役に立つと思われる。
ちなみに金曜日に遊びすぎたので日曜日は大人しくしている予定である。
アニメを見終わったら暇になったのでブログを書いた。
約束のネバーランドとSAOと転生したらスライムになった件を見てます。